生まれ変わってみました!
1R(25.12㎡)
2021年ゴールデンウィーク、goodroom journal では「インテリアの基本」を特集します。新生活をスタートし、そろそろ家具を買い揃えようかなと思っている方、ちょっと部屋の模様替えをしたいなと思っている方。あらためて「基本」を知ることで、暮らしやすいお部屋に整えていきませんか?
8日目は、「賃貸DIYの基本」。ちょっと模様替えがしたいな。ここに棚があったらいいのにな。そんな風に思ったら、「賃貸DIY」はじめてみましょう。初心者でも安心のはじめ方と、壁や床を傷つけずにできるセルフリノベーションの方法をまとめました。
text : Miha Tamura from goodroom journal
日本の賃貸住宅では、退去するときに入居する前の状態に戻す「原状回復」義務があります。
原状回復については、トラブルも多いため国土交通省や東京都がそれぞれガイドラインを発表しています。
ガイドラインの内容を正しく知っておけば、原状回復費について疑問がある時にも役立ちますので、一度確認しておくと安心です。
国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」
東京都「賃貸住宅トラブル防止ガイドライン」
賃貸DIYをする場合、OK/NGのポイントは「原状回復が可能かどうか」によります。
代表的なところはこんな感じ。
画鋲や石膏ボード用フック(穴の小さいもの)、ホッチキスを使って固定 → OK
釘やネジを使って固定 → NG
壁にはがせる壁紙を貼る → OK
壁に色を塗る、絵を描く → NG
大幅な原状回復が必要になるようなことをしたい場合も、「お金を払えばいいんでしょ」と思わずに、オーナーさんや管理会社にあらかじめ相談するのがおすすめです。
一軒家と違って気をつけたいのは、DIYをするときに発生する「音」。
例えば棚を作るときも、大きな木材を買ってきて自分で切る……となると、かなりの騒音です。また、材料で床や壁を傷つけないかも不安です。
材料を切る、色を塗るなどの作業はなるべくホームセンターのDIYコーナーを活用するのが便利です。
カットしてもらえるサービスもあるので上手に利用しましょう。
キッチンのコンロの周りには、建築基準法によって、壁や天井には燃えにくい素材を使うことが義務づけられています。
耐火性能のない壁紙に張り替えてしまったり、火に近い場所に棚をつけたりした場合、いざというときにとても危険です。
ガスコンロの周りにはなるべく燃えやすいものを置かないよう、十分に気をつけましょう。
自分で壁面に棚をつける場合には、耐荷重に十分注意するようにしましょう。特に片持ちの棚受けパーツの耐荷重はそれほど大きくありません。説明書を十分に読み込み、書いてある以外の使い方はしないように気をつけましょう。
また、地震の際に多いのが、棚が倒れて落ちたもので怪我をする事故です。万一の場合に備えて、十分に地震対策を施しておきましょう。
壁と同様に面積の大きい床も、「置くだけ」のフロアタイルや、クッションフロアを使ってカスタマイズできます。
ヘリンボーン柄、コンクリート打ちっ放し風などが特に人気。自分のインテリアのスタイルに合わせて変えてみましょう。
キッチンや巾木、クローゼットのドアなどのイメージを変えたい場合は、マスキングテープが便利です。
幅広のマスキングテープで色を変えたり、マスキングテープを貼った上から本物の板や、シートを貼るなどすることで、イメージが変えられます。
「ラブリコ」「ディアウォール」とは、ホームセンターで買える「2×4(ツーバイフォー)」の木材を使って床と天井の間でつっぱり、柱をつくることのできるブラケットです。
柱に板を打ちつけたり、棚受けをつけたりすることで、賃貸の壁や天井を傷つけることなく、自由なカスタマイズが可能になります。
パンチングボード、ペグボードとも呼ばれる「有孔(ゆうこう)」ボード」は、ボードに決まった規格で穴が開けられている板のこと。
専用のフックや、棚受けパーツなどを使って収納を作ることができ、また、いつでも気軽にカスタマイズできて便利です。
使用する場合は、背面に少し空間を作る必要があるので、ディアウォールなどの柱を合わせて使いましょう。
いただいた質問に、引越し大好きな goodroom スタッフがお答えします。
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田村美葉
田村美葉
グッドルーム・ジャーナル編集部所属。エスカレーターマニアというちょっと変わった肩書きを持っていますが、インテリアやリノベーションが大好きです。グッドルーム・ジャーナルの取材を通じて、いつもたくさんのアイディアを教えてもらってます。